白鷺の城・異人たちのルネサンス
宙組はわりと毎回観てます。
今回の始まりは久しぶりの日本物。
特に、日本物のショーって、宙組はやったことあったっけな?な感じですね。
ただ、日本物ショーと聞いていたけど、いつもの華やかなものを想像していたんだが、少し違ってました。
まず、チョンパがなぁーーいっ!
え、大野先生なんだー、
時空を超えたストーリー性のあるものですけど、
てか、このストーリー、どこかで見たような。。。
はい、記憶を辿ると、白泉社の「火宵の月」がこんなベースのお話だった。陰陽師と妖の素敵なお話。
物置になってる部屋を探せばコミックが出てくると思う。
まぁ、いいお話なんですけど、なんせ登場人物が少ない。
もっと、人を使ってくれ〜いっぱいいるでしょ。
娘役のキツネちゃんずは可愛かったよ。
私、宝塚の男役の日本物若衆フェチなもんで、物足りないショーでした。
芝居は、、、
あのね、宝塚って夢の世界に入っていくものなの。
幸せな気分になって終わるものなの。たとえ悲劇でもね。
それが、出た時から死亡フラグが立ってるまどか嬢にどう感情移入すればいいの?
救いようのない彼女のストーリーに、観てるこちらも辛いです。
まどか嬢の美しさ、健気さが際立つだけに、本当に残念です。
衣装もね、空に飛び立ちたかったのに、最後まで白い衣装じゃなかったね。
エピローグぐらい、白だったら、救いがあったのに。結局、彼女は、死んで天上に行っても白い小鳥になれなかったんじゃ。と、勘ぐる。羽があっても飛べない小鳥。
救われないよーー(涙)
これが、モナリザになって、救われたとする流れがこじつけ過ぎるでしょ。
いや、違うだろーと、真っ向から否定したくなります。モナリザの絵、もっと小さいし。
(私、ルーブル美術館で現物見てます)
それが、2回め観た時に悟りを開きました。これは、まかじぇの苦悩をおかずに楽しむ舞台だったのでした。まかじぇが苦悩すればするほど、美しさが滴り落ち、ゾクゾクする。
キキちゃんは赤が似合ってて、存在感あり、支配者としての威厳がすごい。
ずんちゃん、役が、、その人嫌い。と思わせるから、よかったんだと思う。ただ、まどか嬢に恋に堕ちたシーンがないので、いきなりのお手紙もらっても、まどかちゃんだけでなく、私も戸惑うからさ(笑)
これはここからすでに愛ちゃんの策略なの?
愛ちゃんは、またそんな役〜、博多座もブカチョフやるんだよね。いい役だけど、愛ちゃんは立ち姿が美しいだけに、こんな役が続くのは残念。歌がすごく上手くなっていて、今回の宙組では一番の収穫だった。
と、色々なウハウハと、もやもやがあるのですが、
それを全て救ってくれるのが、フィナーレです。(絶賛)
目がいくつあっても足りない。
黒い衣装のまかじぇと娘役たちの絡み〜〜まどか嬢が幼いだけに、大人の魅力でまかじぇを誘う娘役さんの色気にむせそうになり、
はい、次!!!
赤い衣装の男役群舞。ここも匂い立つような色気が押し寄せてくるわ、呪文をかけてるような振り付けに、金縛りにあっちゃいます。
まかじぇ、キキの絡みがもうたーまーらーーんら!
何度もリピートしたいです。(ここだけな)
それからの、デュエットダンス、ここで、二人が白い衣装なんですよね。
ここでやっと二人は幸せになれたのかな。 お芝居から繋がっていると考えれば、納得です。
このコンビ、離れていても、お互いの存在を感じながらダンスをするところが好きです。
どんどん成長をしていくこのコンビの次が楽しみです。